2000年度インパクに参加しました
自然との共生


プロローグ  みつばちが暮らしやすい自然環境とは
【1】  “花の種類”と“はちみつの味”
【2】  蜂の種類
【3】  越夏と越冬
【4】  敵との戦い
【5】  花粉交配
【6】  自然のつりあい
エピローグ  これから私たちに求められること


 【6】 自然のつりあい


 人類は、自然からさまざまな恩恵を受けてきました。 空気や水はもちろん、生活に欠かせない食べ物、住居、衣類、どれも自然の産物を利用したものです。 自然界において、さまざまな生物がバランスよく存在し、共存しあっている状態を生態系といいますが、人類もまた、植物や動物とともに生態系の一部に属しています。

 食物連鎖の調和がとれている場合は、生態系はふつう安定した状態に保たれていますが、環境の変化などにより、一定の動物または植物が増減することにより、バランスが崩れるときがあります。 しかし、通常はバランスを取り戻そうとする自然の力が働き、元の安定した状態に戻っていきますが、環境破壊が進むなか、自然の力だけに頼るのは難しい状況になっています。

 ミツバチを含む昆虫は、生態系の下部に属し、私たち人類は最上部に属しているとされています。 通常は下部ほど多く存在している状態でバランスを保っています。

ミツバチを食料とする生物 | ミツバチの食料

ミツバチを食料とする生物

 ミツバチは多くの昆虫同様に鳥類の食料となります。 特に、ウグイスやツバメなどは花の蜜を好むため、ミツバチだけでなくミツバチのはちみつも食べるようです。
オニヤンマ
 また、ヒキガエル、女郎蜘蛛、ダニの他、同じ昆虫にも襲われます。 新しい女王蜂が誕生する6月頃、女王蜂が結婚飛行に出かけたまま、戻ってこないことがあります。 この時期羽化し始める日本最大のトンボであるオニヤンマに襲われます。 また、初秋の頃には、ミツバチの最大の天敵であるスズメバチに巣全体が襲われます。(「敵との戦い」参照)

 働き蜂の寿命は約30日ですが、巣内で死ぬことはなく死期が近づくと巣から離れて死にます。 こうした死骸はアリなどの食料となります。

ミツバチの食料
コスモス
 ミツバチを含むハナバチの仲間は花蜜と花粉を食料としています。
 (「蜂の種類」・「花粉交配」参照)
 植物の中でも、蜜源となるもの、花粉源となるものがあり、その種類はさまざまです。

※コスモスは秋の花粉源です。


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